平成12年頃から一気に増加し、TVや雑誌・新聞などでたくさん報道されているピッキング犯罪。
特にマンション等では、空き巣被害の約5割がピッキングによるもので、最近ではその被害は郊外へと拡大し、閑静な住宅地でも連続して発生しています。
ピッキングとは、「ピック」と呼ばれる錠前用の特殊な金属工具を悪用し、ドアのかぎを開ける犯罪手口で、この技術を習得すれば、開けられやすいカギは10秒ほどで開けられてしまいます。
カギを販売している各メーカーでは、すでに防犯性の高い商品の出荷に切り替えていますが、既存住宅のドアに付けられているほとんどのカギが防犯性の低いものばかり。つまり、泥棒に開けられやすいカギであるということは、意外と知られていない事実です。
カギはどれもみな同じだと思われがちですが、色々な種類があり、防犯と密接な関係があります。
最も被害の多いタイプのカギは、「ディスクシリンダーキー」と呼ばれるカギで全国の住宅の60%、約7,000万個あるといわれています。
また、一戸建て住宅に多く使用されているカギで、片側のみにキザミがあるタイプの「ビンタンブラーキー」も比較的簡単にピッキングができます。
1.カギ山が片側だけのもの
2.カギ穴が縦向きのもの
3.1999年以前に建てられた住宅
4.賃貸住宅
これらのカギは一度は点検してみる必要があるようです。 全国防犯協会連合会が認定した耐ピッキング構造の「CP-C認定シリンダー」には、
CP-Cマークが記されていますので錠選びの目安にしてください。 ただし、過信は禁物です。世の中には、ピッキングされにくいシリンダーはありますが、
ピッキングが不可能なシリンダーは存在しません。
また最近では、キーシリンダー周囲の調整リングとドアの隙間から特殊な工具を用いて、ドアに内蔵されている錠前本体を操作し、カギを開けてしまう「カム送り」(バイパス開錠)やドリルで鍵の横に穴を開け、先端が90度に折れ曲がるよう細工された鉄製の棒を突っ込み、サムターンに先端をひっかけて解錠する「サムターン回し」などの新しい手口による犯罪が増えています。
これらの犯罪を防止するためには、主錠のグレードアップをおすすめします。
主錠として一般に使われている錠前には、大きくわけて4タイプあります。

1.円筒錠(シリンドリカルロック)
2.本締まり付き円筒錠(インテグラルロック)
3.彫込み箱錠
4.面付け箱錠
特に壊されやすいのはノブの中にカギ穴のある円筒錠や本締まり付き円筒錠タイプです。本来は室内用のカギですから、外回りには絶対に使用しないでください。
これらのカギを外回りに使用している場合は、面付け箱錠か彫込み箱錠に付け替えるか、補助錠を付け加えてください。
泥棒が最も嫌うのは解錠に時間のかかる家です。
侵入を諦める可能性が高くなる「ワンドア・ツーロック」を強くおすすめします。
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